私は小学生時代、計算スピードが学年で1番早かったのですが、
最初は時間内に解けない程遅かったのです。
ビリだった計算速度をどのようにして早くしたか、という事を記事にしたいと思います(*^^*)
- 毎朝、計算問題の小テストがあった
- 指が足りない!繰り上がりにつまづいた一学期
- 繰り上がりの足し算の理屈
- 頭にイメージを留めて置く事が出来ない
- 『りんごが何個』も混乱の原因
- 担任に自宅で見てあげるように言われる
- 夏休み、毎日計算2000問
- 夏休み明け、最初の小テスト
- 1番ってうれしい!1番って気持ちがいい!
- 宿題がそのまま小テストのため答案を丸暗記
- くもん式の男の子とどっちが早いのか
- 丸暗記の是非
- 受験でも生きた計算力
- 大きな成功体験
- くもんに似ている?
- まとめ
毎朝、計算問題の小テストがあった
小学1年の頃、学校で毎朝20問の計算の小テストがありました。
私のクラスだけでなく、全クラスが実施している物でした。
計算の小テストのやり方
先生はストップウォッチを持ち、『はじめ!』と号令を出すと、裏返していたプリントを生徒はさっとめくり、計算式を解いていきます。
計算が終わった人から『はいっ!』と挙手。
すると、先生が
『20秒!』
『24秒!』
『30秒!』
と、かかった秒数を教えてくれます。
生徒は先生に言われた秒数を、プリントの右上のタイムの欄に自分で書き込みます。
だれが早くて誰が遅いか一目瞭然
この毎朝の計算テストは、子供の競争心を凄く煽ります。
何しろ、だれが早くて誰が遅いか一目瞭然ですから。
そのため『〇〇組の△△君が計算が早い』といった事が他のクラスで噂になったりしていました。
指が足りない!繰り上がりにつまづいた一学期
入学したての1学期。
私は毎回1分以上の時間がかかっていました。
ビリにならないように、というのが私の目標で、
いよいよビリになりそうな時は、解き終っていないのに、
『はい・・・( ̄▽ ̄)ノ』
と手を挙げたりして、だましだましでやっていました。
10までの足し算はなんとか指を使って出来ていたのですが、
指が足らなくなる10以上の足し算、繰り上がりの足し算が出てくるようになってからは、完全についていけなくなりました。
ほとんど解けなくなってしまったのです。
繰り上がりの足し算の理屈
繰り上がりの足し算、皆さんどうやって教わったか覚えていますか?
例えば
6 + 7
今、どうやって計算しましたか?
恐らく、ほとんどの方が何も考えなくても『13』と頭に浮かんだと思います。
でも繰り上がりの理屈を教わる、小学1年生の時は
6 + 7 = 13
ではなく、この計算を一度
6 + (4+3)
に置き換えるような指導をされたはずです。
理屈としては
- 6 と 7 では10を超えてしまう。
- 6 はあと 4 で10になるので
- 7から4をひいて 残った3 が一の位になり
- 答えは『 13 』となる。
私はこの理屈通りに毎回計算しようとしていたのですが、どうしても頭の中でそれぞれの数字を記憶する事ができず、1問解くたびに非常に時間がかかっていました。
頭にイメージを留めて置く事が出来ない
私は頭の中でイメージや図形を思い描くのも苦手です。
図形を頭の中で回転させたりするのはもっともっと苦手です。
地図を見るときは実際の地図をぐるぐる回しますし、それでも道に迷いやすいです(笑)
頭の中にイメージを思い浮かべてもどんどん消えて行ってしまうんですよね。
学生時代、図形問題は問題用紙をぐるぐる回したり、時には裏から透かして見たり、
図形を回転させる必要がある場合は、実際に問題用紙にその都度書き起こして乗り越えました。
『りんごが何個』も混乱の原因
そんな私ですので、そもそも算数でよくありがちな
『りんごが〇個あります、こっちにはりんごが△個あります。合わせていくつでしょう』
という問題の『りんご』でつまづいていました。
頭にりんごを思い浮かべておくだけで精いっぱい。そこに新しいりんごが来るとかもう無理!!
正直そんな感じです。
担任に自宅で見てあげるように言われる
夏休みに入る直前、母は担任から
計算問題につまづいているので、夏休みに少し見てあげてください
と言われたそうです。
母はびっくり仰天。
まさか私が担任に指摘されるほどに、勉強につまづいているなんて思いもしなかったみたいで、かなり焦ったそうです。
夏休み、毎日計算2000問
夏休みの宿題で出された小テストと同じ形式の計算ドリルを、自宅FAXの感熱紙を使って母は何枚もコピーしました。
具体的には1日100枚こなしました。
20問×100枚で、計算問題を毎日2000問やっていたことになります。
2000問すべて違う計算問題ではありません。
1枚の計算ドリルを50枚コピーして、それを連続して50回行うやり方です。
これを2セットやっていました。
もちろん一気に100枚やっていたわけではなく、50枚やったらおやつにするとか、休憩をはさみながらです。
50枚終わったら、新しい出題プリントに行く日もありましたし、そのまま同じプリントを行う日もありました。
最初は繰り上がりのない計算問題から始め、徐々に繰り上がり問題に以降していきました。
そんなに大変と思っていなかった
結構大変そうに思うでしょ?
でも当事者の私は、大変だった、とはあんまり思ってないんですよ。
計算が苦手な事を自覚していたので、計算が少しでも出来るようになりたい、分かるようになりたい、という気持ちがベースにありましたし、
『私ちゃん頑張ってるね、おやつにしようね』
と言う母の優しい言葉かけが毎日嬉しかった、というのもあったと思います。
また、何枚も同じ問題をやっていると、さすがに計算式と答案を丸暗記してしまい、疲れてくる終盤はかなり楽勝になるのです。
夏休み明け、最初の小テスト
夏休み中、毎日計算を頑張っていた私にとって、夏休み明けの最初の小テストは張り切っていました。
いつもビリにならないように、が目標だった私は
『大丈夫、きっと真ん中くらいにはなれる』
と思っていました。
それが、ふたを開けてびっくり
『はい!』と最初に手を挙げたのは、私だったのです。
クラス中がざわめきました。
先生も、1学期に計算が早かった子も遅かった子も、みんな『え?』って顔で私を見ていました。
1番ってうれしい!1番って気持ちがいい!
帰宅早々『計算テスト、私、一番だったよ!!』と母に報告したのは言うまでもありません。
母も頑張ってくれていましたので、とても喜んでくれました。
一番が気持ちがいい事、ずっと一番でいたい事、夏休みは終わったけど、計算ドリルを毎日50枚、学校から帰っても続ける事にしました。
母の会話の運びが巧みで、母に上手に乗せられただけなのかもしれませんが、
『夏休み終わったけど、これからも毎日やる?』
『うん、やる。(真顔)』
という会話をした記憶があります。
宿題がそのまま小テストのため答案を丸暗記
いずれにしろ、2学期以降は『私の意志で計算ドリルを毎日続けた』事になります。
これを小学2年にあがるまで続けました。
毎日の小テストは、前日に出された宿題プリントとまったく同じ物が出されます。
ですので、私は前日に50回その問題をやっていますので、ほぼ答案を丸暗記した状態で小テストに臨んでいました。
くもん式の男の子とどっちが早いのか
毎回クラスで1番。
別のクラスのお母さんが、私の母に、
どうやって私ちゃんは計算が早くなったんですか?
と聞きに来ることもありました。
同じクラスの中では敵なしに早くなり、学年の1番は誰だろう?という話題になると、必ず比べられる男の子がいました。
その男の子はくもん式をやっている子でした。
丸暗記の是非
答案を丸暗記するほどやるのは意味がないんじゃないか?という疑問が沸いた方もいるかもしれません。
でも、
- 頑張れば1位になれる
- 計算のパターンを覚えれば、計算が早くなる
という成功体験にはつながっていると思っています。
特に夏休みに毎日100枚行った事で、20までの足し算に関しては、パターンをすべて覚える事が出来ました。
繰りあがり計算で頭の中で数字を分解する事が出来ない私でも、計算が早くなったのは、計算式の丸暗記による所が多いと思います。
これが良い事なのか悪い事なのかは分かりません。
本来であればきちんと頭で分解して解けるようになるのが理想だとは思います。
ただひとつ言えるのは、小学校1年の1学期でつまづいてしまいましたが、母が夏休みに見てくれたおかけで、その後の小学校時代はずっと勉強が出来る子、という立ち位置で卒業する事が出来ました。
正直、50枚もやらなくても良かったとも思っています(笑)
40枚くらい。。?あまり変わらないか(笑)
受験でも生きた計算力
小学6年から中学受験の勉強を始めたのですが、結果から言うと難関校と呼ばれる中高一貫校に進学できました。
ここでも計算の丸暗記は出てきました。
中学受験生あるあるですが、たとえば
円周率!
1×3.14=3.14
2×3.14=6.28
3×3.14=9.42
4×3.14=12.56
5×...
という感じで、一桁 × 3.14 の掛け算10パターンは丸暗記しました。
大きな成功体験
中学受験を経験した方なら分かるかと思うのですが、小学6年からのスタートは相当出遅れています。
それでも一応受験に成功したのは、受験勉強に出遅れてるけど、私なら巻き返せる、と自分を最後まで信じぬく事が出来たからです。
それは小学1年の夏の特訓と、それ以降の勉強につまづくことがなかった、という成功体験が大きな裏づけになっている事は間違いありません。
くもんに似ている?
私は公文に通った事はありませんが、くもんの学習は基本的には反復演習という風に聞いているので、恐らく母がやった方法は公文のやり方に似ているのだと思います。
まとめ
以上が私が計算が学年で一番早くなった方法です。
自分の子供たちが小学生にあがったら、計算に関してはある程度反復演習をしていこうと思っています。
さすがに50枚はやらないかもしれませんが、計算が早い事は百利あって一害なしだと思いますので、『計算が早い』と言われるレベルにまではしてあげようと思っています。