前回の記事で、長女4歳がピティナピアノコンクールに参加し優秀賞を頂けた事、
またそこに至る経緯を時系列を追って事実のみをお話ししました。
【ピアノコンクール】4才年中でピティナA2級優秀賞までの道のり
お久しぶりです~! 最近ブログの更新が滞りまくっていました。すみません(; ̄ー ̄A な・ぜ・な・ら! 長女がピティナピアノコンクールに参加していたからなんです。 長女のピアノの練習中心の生活を送ってい ...
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今回はピティナピアノコンペ(コンクール)参加してみた感想をお話ししたいと思います。
ピアノコンクールに参加する事のメリット
ピティナに限らずですが、ピアノコンクールに参加する事のメリットです。
技術向上・人生経験
- 大きな舞台で弾ける
- 同じ曲をかなり弾きこむので曲の理解度が深まり、普段のレッスンより表現力豊かな演奏が可能になる
- 本番で納得のいく演奏が出来たり、成績が良かったりした場合、本人の成功体験になる
- また成績が振るわず悔しい思いをしたとしても、それはそれで人生経験になる
周囲に凄いと思ってもらえる
技術向上や人生経験といった部分は、割と純粋なメリットになりますが、
こちらは少し打算的なメリットです。
ピアノという習い事は、検定や何級といった本人の実力を表す分かりやすい指標があまりありません。
実際弾いて聴かせる事でどの位のレベルなのか分かりますが、ピアノは持ち運びできるものではありませんので、話の中で実力を伝えるのは難しいです。
唯一何の教本を使っているか(バイエル・ソナチネ・ソナタなど)で、実力を推し量る事は出来ますが
同じ教本であっても、どの程度のテクニックを伴って弾けるのか、(ミスしがちなのか、表現力豊かに弾いているのか)で実力は全然変わってくるというのが実情です。
ですので、コンクールに出た事がある、コンクールに出て受賞した経験がある、というのは実力を周囲に伝える時のひとつの目安になり得ます。
学歴みたいなものですね。
恐らくこのブログを読んでいる方の中にも、
と思って下さった方も多いのではないかと思うのです。
これが、
と書いても、なかなか伝わらなかったと思うんですよね。
凄いと思ってもらえる事に何のメリットがあるんだ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
が、本人の才能や努力・頑張りで掴み取った物を周囲に評価して貰える、という事は本人にとって決して悪い事ではないと私自身は考えています。
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ピティナピアノコンペに参加して大変だった事
ピアノコンクールに参加するメリットをお伝えしましたが、ここからが本題。
むしろこっちの方が重要で、出た人にしか分からない、マイナス面のお話です。
そして、結構表に出てこない話です!
大変だった事はみんな隠したがりますからね。
まず率直に、長女が参加したピティナピアノコンペは相当練習量が必要です。
ピアノの先生もおっしゃっていましたが、他の大会で全国大会で賞を取れるような子が、ピティナでは予選通過するようなレベル。
参加されるどのお子様もかなり弾きこんで挑んでいらっしゃいます。
その中で良い成績を狙うためには、相当な覚悟と色んな事の犠牲が必要になってきます。
必要な覚悟と犠牲 その① 練習時間の確保
まず第一に必要な覚悟が練習時間の確保です。
練習時間は1日1時間~3時間は必要でした。
高度な事をやり出すと、昨日の練習終わりには出来ていた事が翌日には出来なくなっているという現象が頻繁に起きてきます。
昨日出来ていた事を復習して出来るようにしてから、更にプラスアルファで技術を向上させていく。
3歩進んでも翌日には5歩下がるので、6歩進ませ、でも翌日には7歩下がって、、、、。
という感じで技術の向上と共に練習量もどんどん必要になってきました。
必要な覚悟と犠牲 その② 家族の犠牲
特に本人が苦手とする部分の練習は誰かが横について見てあげないと、なかなか1人では改善できませんので、我が家ではその役目は母親である私でした。
練習にずっと付き合っていると家事がなかなか進まないため、
元々家事に協力的な夫ではありますが、この期間は更に夫に沢山家事をやって貰っていました。
また、長女の練習に私が付き合う間、夫が居れば次女の相手を夫がしてあげられますが、
夫が居ない時は基本ほったらかしになってしまい、次女はずいぶん1人遊びが上手になりました。
必要な覚悟と犠牲 その③ 金銭的負担
ピティナピアノコンペに参加するにあたり、参加費用だけで5万円弱。
コンペの事前練習のために参加したステップや補講レッスン費用、更には交通費や遠出した時の外食費など、
大雑把な見積もりですが、トータル15万円前後の費用が普段のレッスン代とは別にかかりました。
必要な覚悟と犠牲 その④ モチベーションの維持
毎日の練習へのモチベーションの維持。
正直ここが一番大変だったと思います。
同じ曲をずっと弾きこみ、限界近くまで難しいテクニックを繊細なミスさえ許されない演奏をし続ける。
ふとした拍子に疑問がこみあげてきます。
一体私は何のために練習しているんだ?
心折れそうになる時に、受賞した時のトロフィーをイメージしたり、表彰される喜びを知っていれば
と本人の中で踏ん切りをつけられるかもしれませんが、人生経験の乏しい4歳長女にとって、初めて参加するピアノコンクールのイメージをする事は難しく、簡単に心折れます。
家族の支え、が本当に大事です。
支えなければいけない私も、長女のピアノに振り回される感覚があって、精神的に相当つらく、
我が家では夫が私や長女を支えてくれていました。
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ピティナである必要性は…?
ピティナの知名度
ピティナのコンクールで良い成績を収めた、となると多くのピアノ関係の方は一瞬でその子の実力が相当な物であると判断します。
が、それはあくまでも”ピアノ関係”の方だけ。
多くの一般人は
だと思います。
ピアノ関係の方でもコンクールに詳しくない方は沢山いらっしゃいますので、
”ピティナ”が通じるのは割と狭い範囲であると言えます。
ピティナにこだわる必要はない
相当な練習量が必要なピティナのコンクールは、色んな物を犠牲にしてピアノだけにかける必要があります。
というのが私の本心です。
もちろん、本人がピアノが好きで好きで、親が練習やめなさい、と言うまで勝手に練習しているようなタイプだったら話は別で、もし本人がそういうタイプなのであれば手放しで応援します。
が、今回の我が家の場合、先生に勧められるがままに参加し、課題曲を与えられて、よく分からないうちに膨大な練習に巻き込まれて大変な毎日を過ごし、気付いたら賞を取っていた。というような状況でした。
本人は盾やメダルが貰えた事は喜んでいましたし、
と言っていましたが、毎日の練習はとてもとても辛そうでした。
コンクール参加のメリットで上げた、
- 大きな舞台で弾ける
- 同じ曲をかなり弾きこむので曲の理解度が深まり、普段のレッスンより表現力豊かな演奏が可能になる
- 本番で納得のいく演奏が出来たり、成績が良かったりした場合、本人の成功体験になる
- また成績が振るわず悔しい思いをしたとしても、それはそれで人生経験になる
というのが目的だった場合、ピティナのコンクールである必要がなく、本人が楽しんで練習を続けられるレベルのコンクールであっても充分なのではないか。
更に言えば、ピアノコンクールを知らない世の中の大半の方が
- ピティナピアノコンクールで賞を取った
- 〇〇ピアノコンクール(レベルがそんなに高くない)で賞を取った
この2つのレベルの差を認識していませんので、
ピティナにこだわる必要はない、というのが正直な感想でした。
ピティナに参加する意義
- 本人が練習が苦にならないタイプ・もしくは苦にならない程度でピティナに参加できる才能がある
- 本人がどうしてもピティナに出たい
- 将来は子供を音楽家にさせたい、音大に行かせたい
というような特別な理由がある場合を除いて、幼児期にピティナに参加する意義は私はあまり感じませんでした。
それくらいにピティナのレベルは高かったです。
来年の参加については未定
ピアノ教室からは、4才の年中で優秀賞が取れたという事で、
と言われています。
多分それは事実なのでしょう。
ピアノ素人の主人は、コンクールの演奏を聴いて、
来年はもっと楽に良い所いけるんじゃない?
という感想を持ったようです。
で・す・が!!!
本人がトロフィー欲しがってるんなら、ピティナじゃなくて他の楽なコンペで、でっかいトロフィー貰えば良いと思うんですけど!!!(本音)
と、最後に本音をぶちまけた所で、しめたい思います。(笑)
年長になった時、コンクールに参加するかしないか、するとしたらピティナなのか違うコンペなのか、
それは現時点では未定です。
少なくとも私は手放しに、ピティナにもう一度参加したい!とは思いませんでした。
この記事が参加を迷ってる方の参考になれば幸いです(*^^*)