2020年に現行のセンター試験が廃止されますね。
我が家のあいちゃん、ゆうちゃんは2017年現在、3才と0才ですので
新共通テストでの大学受験を迎える事になります。
2020年 大学入試試験 何がどう変わるのか?
新共通テストは知識を身につけていれば解ける問題が減って、思考力・判断力・表現力を中心に問う試験になっていくと言われています。
過去問だけではもう通用しない。
センター試験がなくなるってどういうことかわかる?事務処理的な能力を社会は求めていないってことだよ。暗記で乗り切れる受験も段々変わってくるかもね。
引用:2020年、センター試験廃止! 激変する大学入試ビッグバンにおける、予備校や通信教育の対策とは? - NAVER まとめ
具体的には?
当面、国語と数学を対象に、記述式の問題が増える。
英語に関してはリーディング(読む力)・ヒアリング(聞く力)に加え、ライティング(書く力)・スピーキング(話す力)、が必要になってくる。
ざっくり言うと
詰め込み → 思考力・判断力・表現力
詰め込み型の知識暗記型試験から、答えのない課題に自分なりに答えを出す試験にって事なんだと思います。
あれ、どっかで聞いたことありませんか?
そうゆとり教育。
ゆとり世代に抜かされると怯えた私
私はゆとり教育が発表された時、実は凄く焦りました。
私はぎりぎり、ゆとり世代より少し上の年代なのですが、これからの世代はたくましい世代が出てくると思ったからです。
それは自分自身が事務処理的な能力が得意で、知識詰め込み型の受験が向いてると自認しており、が、現実社会のあらゆる面で、それだけでは足りない事。
思考力・判断力・表現力といった人間力、私に足りていない物こそが本当は価値があり、今を生きてくためには必要だと感じていました。
そして人間力を兼ね備えた人を見るたび、自分は何て薄っぺらいんだろうと、どうしようもない敗北感を感じていました。
ゆとり教育って、横並びのテストでは推し量れない人間力・個性を育てましょうって理念だったと私は理解しています。
だからゆとり教育が発表された時はワクワクしましたし、同時に危機感も覚えました。
新しい世代への期待と、自分がどんどん抜かされていく恐怖を感じたからです。
ゆとり教育は失敗だったのか
私はゆとり教育はすべてがすべて、失敗だったとは思いません。
ゆとり世代の人達はクリエイティブな人が多いと感じますし、スポーツ分野でも活躍している人が多い印象です。
ゆとり教育がここまで嫌われた原因は、恐らく学校現場での教師の指導のレベルに大幅に差が出てしまった事によるものではないかと思います。
教える側としては、横並びにせーので教える方がずっと楽なはずです。
個々人の個性を大事にするためには教師側のレベルアップも必要です。
教育改革の道半ばの段階での学力低下に、保護者からの不満・不安の声に押され、ゆとり教育は廃止になってしまった、というのが実情ではないでしょうか。
それでも国は人間力を求めている
ゆとり教育は廃止になってしまったけれども、センター試験廃止後の新共通テストの方針を見れば、国が人間力(思考力・判断力・表現力)を育成したいと考えているのは火を見るより明らかです。
そしてその理念は私は多いに賛成です。
これからの時代、事務処理的な能力は、そのほとんどが機械・パソコン・AIにとって代わられます。
そもそも事務処理的な能力はどこまでいっても雇用される側に求められる能力です。
事務処理能力でAIと競争していても不毛なだけです。
機械・パソコン・AIを使って何をするか?どう運用するか?
個々人が雇用される側のスキルではなく、雇用する側のスキルを身につけなくては生き残っていけないのだと思います。
新共通テストの課題
ともあれ、一度ゆとり教育で運用に失敗している前例もありますので、新共通テストがどのように移行されるかは注意深く見守る必要があります。
特に採点方法への課題は大きいです。
50万人以上が志願する共通テストで、記述式解答を公平に採点できるのか?
英語の「話す力」の試験は、録音機器を使うらしいが、採点に時間がかかりすぎるのではないか?
など。
採点する側のスキルアップが求められますね。
もしかしたらまた保護者からの反発などで、元に戻る可能性も無きにしも非ず。
あいちゃんゆうちゃんが大学受験を迎えるまではまだ15年前後の時間がありますので、
新共通テストにそなえ、人間力を鍛えられるようにしておきたいとは思っています。
まとめ
- 2020年の新共通テストは現行のセンター試験よりも人間力を求められる。
- これはゆとり教育の理念と同じである。
- 新共通テスト移行への課題は大きいので注意深く見守る必要ある。
親として子供たちに何が出来るかを考えて過ごしていきたいですね。